やまべのあかひと

山部赤人

8世紀前半

自然美を極めた叙景歌の名手

概要

奈良時代の歌人。三十六歌仙の一人。聖武天皇の時代の宮廷歌人。

エピソード
  • 富士山を詠んだ「田子の浦ゆ…」は、百人一首にも選ばれています(ただし、「田子の浦にうち出でて見れば白妙の…」と改変されています)。

生涯と人物像

聖武天皇の行幸に供奉し、富士山や和歌の浦など各地で歌を詠みました。下級官人であったと思われますが、その歌才により宮廷で重んじられました。

作風と特徴

「叙景歌」の完成者とされ、自然の美しさを客観的かつ清澄に描く歌風が特徴です。柿本人麻呂と並び称される「歌聖」です。

代表歌

田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける

たごのうらゆ うちいでてみれば ましろにぞ ふじのたかねに ゆきはふりける

訳:田子の浦を通って視界の開けたところに出て見ると、富士山の高い嶺に真っ白に雪が降り積もっていることだ。

万葉集 巻3-318
#自然#富士山#雪#風景