やまべのあかひと
8世紀前半
奈良時代の歌人。三十六歌仙の一人。聖武天皇の時代の宮廷歌人。
聖武天皇の行幸に供奉し、富士山や和歌の浦など各地で歌を詠みました。下級官人であったと思われますが、その歌才により宮廷で重んじられました。
「叙景歌」の完成者とされ、自然の美しさを客観的かつ清澄に描く歌風が特徴です。柿本人麻呂と並び称される「歌聖」です。
田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける
たごのうらゆ うちいでてみれば ましろにぞ ふじのたかねに ゆきはふりける
訳:田子の浦を通って視界の開けたところに出て見ると、富士山の高い嶺に真っ白に雪が降り積もっていることだ。